なぜ急に雨が降り始めたのか?
それまで高温乾燥していた地球に、なぜ突如として雨が降り始めたのか?
これは長年にわたって研究者たちの議論が続いており、いまだに完全な決着はついていません。
しかし現時点で最も有力な仮説は「火山活動」によるものとされています。
これまでの研究で、三畳紀後期に、パンゲア大陸を取り巻くパンサラッサ海の一部で大規模な火山活動が発生していた証拠が見つかりました。
これらの地質学的な証拠は、その後の大陸移動によって、現在のカナダ西部と日本〜極東ロシアへと移動しています(下図を参照)。

大規模な火山活動により、莫大な量の温室効果ガスが大気中に排出されます。
これは当然ながら地球の温暖化を引き起こしたでしょう。
そして地球が熱くなった結果、水の蒸発が各地で活発になり、巨大な雨雲がパンサラッサ海から大量に発生。
それが200万年間も続くカーニアン多雨事象を引き起こすに至ったと考えられているのです。
しかし200万年も雨が続いている世界とは一体どのような光景だったのでしょう?
もしそこに私たちがいたらかなり憂鬱な気持ちで暮らすことになったかもしれませんが、進化史的にはカーニアン多雨事象のおかげで恐竜が繁栄し、さらにその陰で哺乳類の台頭もほぼ同時に起こりました。
長い長い雨の時代がなければ、私たち人類の誕生もあり得なかったかもしれません。
200万年とは長い長い時ですね。とても耐えがたいです。そのおかげで人類誕生となればありがたい事です。
200万年と言う時の計算は カリウムアルゴン法で 出されたのですか?
200万年てホントかな? 2年でも長いと思うがその200万倍って…。
それだと400万年になっちゃう
断続的な多雨ってことで、どのくらいの降水量だったかはわかんないな
今の時代の日本も多雨だろうし、それが大陸全土で起きてたって感じなのかな
46億年の地球の歴史から見れば200万年はほぼ一瞬です。古くは重爆撃期が終わってからの原始大気と原始海洋の形成が起こりましたが(45~43億年前)、この奇跡が起きても水はぜんぜん足りませんでした。その後宇宙に逃げてしまおうとする水を捕まえて、巨大な水を地表に戻し、現在の世界に近い水の配分と水の循環システム、さらには生命の繁栄を生み出すという二度目の奇跡が起きたわけです。わたしは地球の自己修復・改変能力は、人類が考えているよりもトンでもないものなのではないかと思っています。